3/30の頭

悲しくて悲しくて。
とてもやりきれない。
本当に。

 


胸の奥からふつふつと湧き上がった
やり場のない怒りやむなしさ。
ぶつけようのない怒りや苦しみを
放出する場所すら奪われて、
結局喉元で止まり、気道の果てで沈殿し固まった
空虚なやるせなさと共に
部屋の隅で打ちひしがれているだけ。

お上のやる事なす事に
怒りを覚えても
その剣先は届くことなく。
乾いた金属音とともに
折れた刃先だけが返ってくる。

いっそもう
この世まるごとやり直させるための
審判なんじゃないかと。
ならいっそ早く終わらせてくれ。
とも願ってはみたが、
きっとあの人達はそんな事微塵も
思ってなくて。
いまも背中押そうと必死に
お天道さんから手伸ばしてんだろな
と思うと。

生きないと。

その思いだけが強く強く強く
奥底で沈殿した空虚なやるせなさを
溶かすように小さく咲き始めました。

とにかく対策を。
対策の徹底を。
帰宅したら全ての荷物を除菌。
高齢者や幼児とは接触しない。

当たり前に報道されている事で
当たり前に自分が判断できる事の徹底を。

 


必ず。生き抜こう。

春は来ない。
待たない。

呼ぶんだよ。
そのキミの声で。

力強く、生き抜く叫びを帯びた
言霊の力は強い。

 


MASK。